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552 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/10(月) 08 17 41 ID qfBU2zcZホラー映画以外でも、夜中に雷が鳴ったりしたら 「おねーちゃああああああん」と叫びながらかがみんのふとんに潜り込むのだろう 553 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/10(月) 12 58 10 ID n41VaxcT雷ネタは外せないなw 554 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/10(月) 14 59 44 ID CkdoRnBv 552 ただお「ん? なんか今二階からつかさの声が聞こえたような……」 みき「またかがみの部屋に逃げ込んだんじゃないかしら。今の雷、結構大きかったし」 まつり「ていうかさ、かがみとつかさってちょっとベッタリ過ぎなんじゃない? 前々から思ってたんだけど」 いのり「まあねぇ……二人とももう高三なのにいつも一緒だもんね」 みき「しょうがないわよ。二人を引き離したら泣くもの」 まつり「ああ、かがみがね」 みき「そう、かがみが」 いのり「ああ見えて実はかがみの方が、つかさにベッタリだもんね」 ただお「確かになあ」 本人が自覚していないことでも、結構周りにはバレバレだったりするものです。 555 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/10(月) 15 21 34 ID 98PeHGpq 554 さすが身内 よくわかっていらっしゃるようでwww
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詳細でかかれていない部分や、下のアニメのシーンを書いていただける方募集しております 泉こなた 誕生日 5月28日生まれ(ふたご座) 出身地 埼玉県 血液型 A型 身長 142cm 利き手 両利き 一人称 私 趣味 ゲーム、アニメ、読書(漫画) 好き チョココロネ、萌え 嫌い もずく、スポーツ中継 好きな色 黒と赤 胸ランク 極小 家族構成 父(そうじろう)、母(かなた※こなた1歳の時に逝去)長女で一人っ子 クラス 3年B組 2年E組 得意科目 体育(好きというわけではない) 苦手科目 理系 備考:格闘技経験有 フィギュア関係にはほぼ興味なしの状態だったが、最近はまんざら守備範囲外でもない様子 【呼び方】 かがみ→かがみ、かがみ~、かがみん、かがみ様。 つかさ→つかさ みゆき→みゆきさん ゆたか→ゆーちゃん みなみ→みなみちゃん パティ→パティ ひより→ひよりん、ひよちゃん みさお→日下部さん、みさきち あやの→峰岸さん そうじろう→お父さん かなた→お母さん 黒井ななこ→先生、ななこさん 成実ゆい→姉さん、ゆい姉さん 成実きよたか→きー兄さん 高良ゆかり→おばさん 【呼ばれ方】 かがみ→あんた、こなた、こなた~、お前、こなたさん、こなちゃん(?) つかさ→こなちゃん みゆき→泉さん ゆたか→お姉ちゃん、こなたお姉ちゃん みなみ→先輩 パティ→コナタ ひより→泉先輩、先輩 こう→先輩(チビと思ってた時もある) みさお→ちびっ子 あやの→泉さん、泉ちゃん(ちゃん付け詳細求む) そうじろう→こなた かなた→こなた 黒井ななこ→泉、いずみー 成実ゆい→こなた 高良ゆかり→こなたちゃん 柊みき→こなたちゃん 白石みのる→泉 小神あきら→こなたさん 柊かがみ 誕生日 7月7日生まれ(かに座) 出身地 埼玉県 血液型 B型 身長 159cm 利き手 左利き 一人称 私 趣味 読書(主にラノベ)、ゲーム 好き お菓子(とくにチョコ菓子) 嫌い 貝類、体重計 好きな色 黒、菫色 胸ランク 中(Dカップぐらいらしい・・・みさお談 ないと思われがちっスけど、意外とあるっス…単行本4巻23p 田村ひよりの人物ファイル) 家族構成 父(ただお)母(みき)、長女(いのり)次女(まつり)四女(つかさ)三女(かがみ) クラス 3年C組 2年D組 得意科目 英語 苦手科目 家庭科 備考:1年生の時は学級委員長だった(この関係でみゆきと知り合った模様) 【呼び方】 こなた→あんた、こなた、こなた~、お前、こなたさん、こなちゃん(こなたの想像の中で) つかさ→つかさ、あんた みゆき→みゆき ゆたか→ゆたかちゃん みなみ→みなみちゃん パティ→パトリシアさん、あんた ひより→田村さん みさお→あんた、日下部 あやの→峰岸 そうじろう→おじさん かなた→おばさん 黒井ななこ→先生 成実ゆい→成実さん 柊ただお→お父さん 柊みき→お母さん 柊まつり→まつり姉さん 柊いのり→いのり姉さん 【呼ばれ方】 こなた→かがみ、かがみ~、かがみん、かがみ様。 つかさ→お姉ちゃん みゆき→かがみさん ゆたか→かがみ先輩 みなみ→かがみ先輩(詳細求む) パティ→(詳細求む) ひより→柊先輩、柊かがみ先輩 こう→(たぶんないと思いますが詳細求む) みさお→柊、柊ぃ~ あやの→柊ちゃん そうじろう→かがみちゃん かなた→(たぶんなし) 黒井ななこ→柊 成実ゆい→(たぶんなし) 柊ただお→かがみ 柊みき→かがみ 柊まつり→かがみ 柊いのり→かがみ 白石みのる→かがみ 小神あきら→かがみちゃん アニメでの有名なシーン 第01話『つっぱしる女』 【かがみのお見舞いに行くこなた】 「へぇ~かがみって意外に可愛い寝顔してんだぁ」 「何だよ何しに来たんだよ帰れよ!」「おぉ~起きた起きた」 「え、お見舞い?あんたが?私のためにわざわざ?」 「そうだよ」 「で、でもうつしたら悪いしさ。気持ちだけ貰うわよ」 (ちぃ・・・なによ嬉しいじゃない・・・ 新型のウイルスとか流行ってるから、心配してくれてるのかぁ いつもゲームやアニメのことしか考えてないと思ったけど、ちょっと、感動しちゃったじゃない) 「ん?」 「ほら、この前出た宿題とか見せてもらいたいし、あと、いい寝顔見せてもらったし気にしなくていいって」 「帰れ!」 第04話『やる気の問題』 ヒイラギケと表示された電話を受けたこなたが、いきなり「ハローかがみん」と挨拶するシーンがある。 (かがみからの電話だと確信している) 第07話『イメージ』 【寂しんぼかがみ】 「先のことって、進路のことかぁ。確かに高校生活盛り返しだもんね」 「でも、かがみはまだ大して先のこと考えてないんでしょ」 「はぁ!?何でよ失礼ね!」 「だぁって~、皆と同じ組になりたくって文系選んだくらいだもんね」 「つ、つかさぁ!!喋ったなぁー!!しかもよりによって、こ、こいつに!」 「もぉ、素直に言えばいいのに、寂しんぼさんだんだから~ぁ、よしよし」 「ぅ・・・う、うるさい!」 【かがみの胸の大きさを把握しているこなた】 「お姉ちゃんダイエットして夏太り解消したんじゃなかったっけ?」 「あぁー・・でも、体重は減ったのにウエストやヒップは変わんないのよね」 「いや、かがみ?ダイエットの成果 私には見えてるよ?」 「えっ、そう?」 「うん、手にとるようにな・・・ダイエットすると、痩せなくていいところから痩せていくという言い伝えがあるそうな」 「もういい!皆まで言うな!」 こなたがかがみの胸元をツンツンするシーンがある。 第10話『願望』 かがみは焦る二人に呆れつつも、先ほどまでこなたが抱えていたクッションを抱きしめているシーンがある。 (かがみとつかさが泉家に泊まりがけで遊びに行ったとき) かがみが冗談でこなたに「かがみ様」と呼ばせるシーンがある。 第12話『お祭りへ行こう』 巫女の手伝いがあるのに、かがみ(+つかさ)がコミケに付き合ってくれるシーンがある。 【初詣のお祈り】 「そういえばお姉ちゃん、さっき何か熱心にお祈りしてたね」 「またあんたは余計なことを!そんなに熱心にしてないわよ! ちょ、ちょっと今年くらいはつかさやみゆきと同じクラスがいいな、って思っただけよ」 「ふ~ん」「お姉ちゃん、こなちゃんは?」 「かがみってさ、実はけっこう可愛いよね~」 「うるさいな!そうやって茶化されてるから言いたくなかったのに!!」 「その抵抗がまた何とも」 「悪いかよ!!」 第15話『いきなりは変われない』 LIVE中こなたが前が見えずに飛び跳ねる そんなこなたを見てそっと席を譲るかがみ LIVE後「なんなんだろうね、この気持ち・・・」とこなたが言うシーンがある。 第21話『パンドラの箱』 修学旅行エピソードがある。 (こなたが、かがみのツッコミが復活したので頬を染めるシーン、気遣って電話をかけるシーンがある。 かがみの部屋の机の前のコルクボードに、おみくじと写真が貼ってあることが分かる。)
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むー、と私はかがみを見て思わず唸った。 もちろん、このかがみはミラーの方で私の友達じゃない。でも私の頭の中では その鏡面に必死で笑いを堪える友人のイメージが見えた。 あ!耐え切れずにふきだしたなー!! くそう、ツンデレのくせにー! …って 何一人でやってるんだろ。 自分の妄想に向けられた理不尽な怒りを振り払うように首を左右に振ると、その動きに 少し遅れて私の髪も左右に揺れた。 いつもと同じ――お母さんと同じ、私の自慢の長い髪。 …前髪だけはいつもと同じじゃないけど。 さんざん長いモノローグを続けてきたが、冒頭の唸り声の理由はこのいつもより短い 前髪であり、私の不機嫌さの原因もこの前髪である。 以下回想。 今朝方、珍しく早く起きた私はこれまた珍しく余裕のある登校準備の最中に 急に前髪を整えようと思い立った。 (はい、オチが見えたって人はお口にチャック!) フルメタTSRのOPを口ずさみながら鏡に向かい、慎重に前髪にハサミをあてて毛先をそろえる。 (そういえばアニメにも髪を切るシーンがあったっけ…) 自然と私の脳裏にはTSRの本編映像が浮かんだ。 あーごめん、以下シーン紹介するから未見の人は気をつけてね。 主人公のソウスケの伸びた黒髪をヒロインのかなめが切るという、ヤマカン演出が 冴えまくりなTSR屈指の名シーン。 手短に解説すると、傭兵として戦火を生きて来たソウスケは身動きの出来ない状態で 刃物を持った相手が傍にいることに耐えられない。だから美容室でカットなんて出来ないので 髪は伸び伸び。 けれども不思議とかなめに髪を切られるのは平気で、しまいにはカットの最中に眠ってしまう。 歴戦の傭兵が警戒心を解くということ。そこにはかなめへの信頼とソウスケ自身も 気付いていない想いがある。 かなめはその事実に気付いているのかいないのか、無防備なソウスケの表情に そっと唇を近づける…ってシーン。 (いやーあの時キスしてればね~) と残念に思いながら、あの場面を思い返す度に考えることを私はやっぱり考えた。 (まあ先のことがわかっていたとしてもきっとしなかったんだろうけどさ) なぜならかなめにものすごく感情移入していた私には、あの時のかなめの気持ちがよくわかるからだ。 (ファーストキスだもん、やっぱりお互いの気持ちが通じ合った時にしたいよね…) そしてやっぱり少し気恥ずかしくなる。そんなことを考える自分に違和感アリアリの アリーヴェデルチだ。 (でも…) と私は想像の中のかなめに再び自分を重ねる。好きな人が傍にいて、その人と 二人きりで――そしてその人が自分が傍にいることに安らぎを感じてくれていると分かったら どれほど嬉しく感じるだろうか。 あどけない寝顔を見ながら前髪にハサミをあてて切る。無防備な唇に目を奪われるが、 そこはぐっと我慢だ。 (でも…おでこにキスぐらいならいいよね?) と薄紫色の前髪をかきあげ唇を近付けて――って、薄紫色?!?!? ジョキ。 「あ」 ぱらり。 私の目の前を落ちていく髪の毛は黒でも薄紫でもなく―― 「ああああああああああ????!!!!」 というのが今朝の出来事である。 それから私の大声に驚いて飛び込んで来たお父さんに笑われて私の機嫌は最悪なものとなった。 (ふん、もう当分口聞いてあげないもんね!) あの後応急処置でなんとか恰好はつけたし、ゆーちゃんは「大丈夫、すぐ伸びるよ」って なぐさめてくれたけど(ゆーちゃんは良い子、可愛い良い子)やっぱり鏡で見ると短い。 私はもう今朝から何度目かわからない溜息をついた。 朝からこうやって何度も鏡を見ては溜息をついている。鏡の中のかがみは間抜けに短い 私の前髪――それとも間抜けな私?――を見て笑っている。それが余計に私を苛立たせ、 憂鬱にさせるのだ。 (あー、もう学校休んじゃおうかな…) チラリと横目で時計を見ると、そろそろ家を出ないと遅刻確定な時間になっていた。 (でも待ち合わせすっぽかしたらかがみ怒るよね) 前一度ネトゲのやりすぎで寝坊したらすごい怒られたことがある。 (ここで凹んでてもしかたないか…かがみはともかく、つかさを待たせちゃ悪いもんね) と、最後にもう一度溜息をついて私は重い気分のまま腰を上げた。 「遅い!!今何時だと思ってるのよ!!」 春日部駅の西口を出た瞬間、かがみの怒った声が飛んで来た。 うぅ…ごめんよかがみ。そんなどこかの団長みたいに言ってもらっても 今のテンションじゃ何も返せないんだって。 いつもだったら「待たせたな瞬!!」くらい返せるんだけど。あー、一応 フォローしておくとアンドロメダね。 「…ごめん」 やっぱり口から出たのはそんな言葉だった。 それを受けてかがみの顔にクエスチョンマークが浮かぶ。別に気にしてくれなくてもいいのに。 …ギリギリまで待っててくれたことについてはものすごく嬉しいんだけどさ。 「こなちゃん、おはよ」 つかさは今日も元気そうだね。リボンもぴんぴんしてるし。 「おはよ、つかさ…あとかがみ。待たせてごめんね、さ行こ」 軽く挨拶を返し、二人視線を避けるように先に立って歩きだす。 さいわい何も言わずとも二人は私の後ろをついてきてくれた。今の所は前髪の異変に 気付かれてはいなさそうだ。 停留所にはバスがちょうど来たところで、しかも朝のこの時間にしては珍しく 後部座席の6人掛けが空いていた。これはひょっとして朝からブルーな私に対しての ささやかなプレゼントなのかな? そんな風に考えたら少し気持ちが軽くなった。 「こなた、あんたどうかしたの?今日なんだか変よ」 …と思ったらこう来たか。 いつも座席に座る時は進行方向向かって右からつかさ→かがみ→私。だから私が つかさの位置に座れば私→つかさ→かがみの順になると予想したのに、かがみは さも当然だと言うように私の隣に腰を下ろしてこっちを見てくる。 ううぅ、せっかく窓の外見ながら寝たフリしてれば学校まではやり過ごせると思ったのに…。 「うるさいなー、眠いんだからほっといてよ」 ちょっと不機嫌にそう返すと後頭部にかがみの視線がぶすりと刺さった。 あ~これは怒らせちゃったな。 そちらを見なくてもかがみが今どんな顔をしているか分かる。そのくらいはナガモンの感情を 読むより簡単。この後何を言えばかがみの機嫌が直ったり、かがみが許してくれるかも 分かるけど、今は言いたくなかった。 「こなちゃん、おねえちゃん怒ってるように見えるけど本当に心配してるんだよ?」 座席二つ分向こうから、つかさのひそひそ声が聞こえる。 いやそのフォローはかがみにも丸聞こえだって。 …それに分かってるよ、それくらい。私だって伊達にかがみと四六時中一緒にいるわけじゃ ないんだもん。学校と家を除けば家族以外でかがみと一緒にいた時間は高校三年間で一番多いと 自負してるし。 「そういう時には『オネエサマのことを想っていたら眠れませんでしたの』って言わなきゃ」 ぶっ、と私とかがみが同時にふきだした。 「つ、つかさ!!わたしのマリ見てまた勝手に読んだわね!!」 「っていうかその発言危険すぎるよ!?」 と(周りの乗客さんたちには聞こえないように)焦りまくる私とかがみに つかさはニッコリ微笑んだ。 「えへへ、こなちゃんやっとこっち向いてくれたね」 ……くそぅ、つかさめ。いつの間にかそんな孔明レベルになりおって。 そんな風に負け惜しみを心の中で言いながら、私は記憶の中の『かがみの所持している ラノベリスト』にマリ見てを追加しておいた。 「でもおねえちゃんが心配してるのは本当だよ。こなちゃんが落ち込んでる上に 前髪が短くなってて――」 ううっ…やっぱり気付かれてたか。 私が思わず前髪に手をあてて隠して下を向くと、かがみが不思議な顔になった。 あれ?想像(イメージ)と違うな。 鏡の中のかがみはニヤニヤしていたけど、ホンモノは色々な感情が混じった 複雑な表情をしている。寂しいのと怒ってるのと…あとは何だろう? どこかで 見たことがあるけど思いだせない。 そんな私の思考はつかさの次の台詞で宇宙の彼方に吹き飛んだ。 「――失恋でもしたんじゃないかって」 私があんぐり口を開けたのとかがみが焦ったようにつかさにツッコんだのは同時だった。 「つ、つかさ!またあんたは余計なことを!!」 ふっふ~ん? これはハッキリ言って前髪のことをごまかすチャンスですね。 ジャーン! ジャーン! ジャーン!という脳内のドラの音とともに、私は ここぞとばかりに真っ赤になったかがみをいじりたおす。 「かがみん、心配かけてごめんね。ねえねえ、どうしたの? お顔が真っ赤だよ? うわっ、お耳も真っ赤だ。かがみ病気なの?」 「……うるさい」 あ、しまった。 ちょっとやりすぎたのか、かがみは下を向いてしまった。これはこじらせると 後を引くパターンだとわかっているので、私は素直に謝ることにする。 「いや、本当に心配かけてごめんね。珍しく朝早く起きたんで前髪揃えてたら失敗しちゃってさ。 それでずっとブルーだったんだ」 「そっかぁ~、わたしも心配しちゃったよ。あ、さっきの失恋っていうのは冗談だからね」 つかさもかがみの扱いは心得ているのかすぐにフォローしてくれた。 「ほらほら、かがみ、顔上げて、機嫌直してくれないと…学校着いちゃうよ?」 「わ、わかったわよ…何よ二人して…」 ぶつぶつ言いながらもかがみは顔を上げてくれた。 うんうん、素直でよろしい! かがみは良い子、素直な良い子。 「でも結構自分で前髪揃えるのって難しいよね」 その良い流れのままつかさが話題を振ってくれた。 つかさ、どうしたんだろ? 今日はみゆきさんみたいにえらく気が利くなぁ。いや さすがにこれは失礼か(苦笑) 「そうだね、人にやってもらえば簡単なんだけど…お父さんにやってもらう訳にはいかないし、 ゆーちゃんだとちょっと照れ臭くてさ」 「わたしおねえちゃんたちに時々やってもらってるんだ~。でもおねえちゃんが一番上手かも」 「そ、そんなことないってば」 おうおう、また赤くなっちゃって。かがみは可愛いなぁ。 照れるかがみを見ていると私の中の何かが刺激されて、ついからかいたくなってしまう。 「それじゃあ、今度前髪を切るときはかがみに頼もうかな?」とニヤニヤしながら言ってみた。 「べ、別にいいけど…」 そうそう、まあ普通は面倒だし断るよね… 「って、ええっ??」 予想外の返事に今度は私の顔が熱くなる。 「何驚いてるのよ、言っておくけど料理みたいに下手っぴって訳じゃないんだからね」 「う、うん…じゃあ次の時にはかがみに頼むよ」 「よし!決まり!ちゃんと切ってほしい時はわたしに言うのよ?」 そう言ってかがみは笑った。 あう…その笑顔はなんだか反則だよ。 かがみの反則技に私の中のレフェリーも混乱したのか、思ってもみないような言葉が 口から飛び出した。 「あ、あのデスね! 言っておくけど髪を切るだけダカラ! 私が髪を切る間に寝ちゃっても キスとかしちゃダメダヨ?」 うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!! 何言ってるのボブ!! そんなジャッジじゃモレノもびっくりだよ!! ほ、ほらつかさもポカーンとしてるし!! かがみだって……あれ?かがみ? かがみは何を想像したのか茹でダコのようになっている。うわー私も これくらい赤いんだろうなぁ…熱湯風呂コマーシャルに挑戦した竜ちゃんみたいに真っ赤だよ。 あれ?あれは熱湯じゃないのかな? いやそんなの関係ねぇ!! ともかく私とかがみはハロゲンヒーターより高い熱をお互いに放射しあっていた。 「す、する訳無いでしょ!!」 たっぷり一分間ほど固まってかがみはようやく小さな声を絞り出す。 ゴメン、忘れて…お願い… 私もなんとかそれだけ絞り出そうとしたが口がパクパクと動くだけで言葉にならない。 「それに…」 という一言に続くかがみの唇の微かな動きに私の息は止まりそうになった。 (ファ、ファー…………だもん、やっぱり……………持ちが………った時に……) 読唇術を身につけていなかったことをこれほど後悔したことはない。 いや、単に目の錯覚に過ぎなかったのだろう。どうせ私の希望が入り込みすぎ――って もうだめ! 頭に血が昇りすぎて自分でも何を考えているのか分からなくなってきた。 そんな私たちをおかしそうに見ていたつかさの発した一言でついに私の頭は爆発した。 「セカンドレイドだったっけ?あのシーンって」 ゴトン! 私とかがみが爆発すると同時にバスが大きく揺れて私の頭とかがみの頭がキスをした。 終 コメントフォーム 名前 コメント GJ! -- 名無しさん (2022-12-20 17 08 55) かがみこなた真っ赤! -- かがみんラブ (2012-09-25 23 25 26)
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主に柊かがみがメインキャラのSS作品です。 かがみ1 かがみ2 かがみ3 かがみ4 かがみ5 メニューへ
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「イヤッホー、雪じゃー!サッポロもってこーい!!」 「雪まつりなら、よそでやれ。」 「えっ、札幌雪祭りじゃなくてサッポロラガーの方を言ったんだけど。」 「なお悪いわ。堂々とビールの要求するんじゃないわよ。」 豪雪にみまわれた2月の週末の帰り道。 目の前ではしゃぎまわっているこなたに 『せっかくだから大雪降った通学路を歩いてかえろう。』 と提案され、つかさと私柊かがみは、こなたと一緒に 雪景色の高校の通学路を最寄駅である糟日部駅へと向かって歩いていた。 (ちなみにみゆきは交通網がストップする可能性があるので早めに帰った。) 「雪合戦さいたま代表いっきまーす!一点先取、頭を冷やせ!!」 「へっ?きゃっ!!」 そう言ってつかさへ雪玉を投げつけてきた、こなた。 それに対し、パニくり気味にしゃがんで避ける、つかさ。 本来の標的が外れた雪玉は… 「へぶっ!!」 私の顔面へと直撃した。 「げっ、しまった。一番当ててはいけない相手に当ててしまった~。」 「お姉ちゃん大丈夫!?…でも女の子として『へぶっ』は無いなぁ……」 私に直撃させたことにより、あたふたし始めたこなた。 よく分かっているじゃない、こなた。あと、つかさ女の子云々は余計よ。 そして私は無言で雪玉片手に、ある程度距離が離れているこなたの元へと走って行った。 「ツンデレ美少女が、制服姿のわたしに興奮して追ってくるーー!!」 「誰が興奮して追ってきてるだ、コラ!!」 「ってひいいいいいいいいい!!!厳ついおなごが迫ってきてるー!」 「ふたりとも、待って~。」 制服着た女子高生が三人、雪化粧された田んぼ道を走り回る。 しかもはいている靴が滑りやすい革靴だから、すごく走りずらい。 そんな私に対してこなたは、普段程早くはないけれど私よりも早いからか、 なかなか距離が縮まない。 「クソ~~、かがみから巻くことが出来なよ~。」 「ぜえぜえ…争いごとの種はまいているよ、こなちゃん……はあ、はあ…」 「どさくさにうまいこと言っているんじゃないよ、つかさ。」 雪道を四苦八苦しながら、駅方向へと走って行く私たち。 駅が見えてきたところで距離がある程度縮んだ為、手にある雪玉をこなたへ投げつける。 「フッ、当たらなければどうってことはない…うわっ!!」 投げた雪玉をこなたはネタを交えながら避けたが、 体勢を崩したため、思いっきり転んだ。 「こなちゃん、大丈夫!?」 転んだこなたを気遣い、声をかけ近づくつかさ。 普段なら私もこなたの身を案じるが、寒波が押し寄せ雪が降るという悪天候の中、 でかい雪玉をぶつけられ変なリアクションを取らされた私は… 「かがみ…何?どうしたの?」 こなたの背後にて、額へと腕を回しグッと締め上げた。 「あたたたたたたたた!!!かがみ、素で痛い~~!! お父さんのドロップキックならぬ、かがみ様のヘッドロックだ~~~~~!!」 「小学生の頃、私をいじめていた男子にやった技をこなちゃんに…これは本気だ。」 そうこれは幼い頃男子相手のケンカに使った技で、使うと大体大泣きされた。 (それ以外は周りに止められた。そして余談であるが、 この技を私に教えたのはまつり姉さんである) ちょっと最近調子に乗りすぎてる感があるこなたに対して、少し怒りが溜まっていた為、 つい使ってしまった。 「や、やめようよお姉ちゃん。争いは治療費しか生まないよ。」 「もう少し、良い言い方無いのかよ。」 「大丈夫だよ、つかさ。21世紀の終わりを見届けるまでは死ねない…。」 「早く死ね!」 「ごふ……」 「こなちゃーん!!!」 あれから数年後の2月14日バレンタイン。この日も高校の頃の積雪した日のように 大雪に見舞われており、何度も通っている近所の道も雪化粧により、 普段とは違う様相を呈していた。 そんな中、ドレスシャツにカーディガンを合わせたパンツルックにチェスターコートを着た、 所為ビジネスカジュアルに身を包んだ私は、チョコレートを始めとしたお菓子が入った紙袋を 手に家路を急いでいた。こなたが待っている家へ。 私たちは大学入学した頃に、恋人同士として付き合い始め、 大学を卒業して社会人となった時に同棲を始めた。 そして比較的私より帰宅が早いこなたが先に帰っていて、晩御飯の準備をしている。 お風呂に入り、こなたが作った晩御飯を一緒食べ、まったりした気分でおしゃべりしながら こなたの好きなアニメや私がはまっている海外ドラマを見て夜更かしして過ごすことを 考えると楽しい気分になり、自然と足早になる。 「こなた、ただいまー。」 「おかえり、かがみん…って何?そのお菓子の入ってそうな紙袋は?」 「ふっふっふ、よくぞ聞いてくれました。はい!Happy Valentine、こなた!」 「おおう、ありがとうかがみ…ってこれチョコレートが申し訳程度にあって、 ケーキと思われる箱があるんだけど。」 「そうなのこなた、今回の本命はこのしろたえのレアチーズケーキよ。」 「うわぁ、これ明らかにバレンタインにかこつけて自分が食べたいのを買ってきたよね、かがみ。」 「いやいやそうじゃないわよ、こなた。大雪で比較的早引けになった時に豪雪にみまわれている 街を見て、白いレアチーズケーキっていいわねって、思いついただけだから。」 「思いっきり自分が食べたいの選んでるよ~。」 玄関にて買ってきたケーキ等のお菓子をこなたに渡しつつ、ずっと繰り返してきたやりとりをする。 何故か最近こなたから突っ込まれる回数が増えている気がするのは気のせいだ。 「あ、そうそう。今日の大雪すごかったわね、なんか高校の時の大雪の日を思い出したわ。」 「あ~かがみにヘッドロックされた時ね。」 「あの頃の雪遊びのスケールアップって感じで、ソチ五輪を意識して渋谷の道玄坂でスキー をやって、3匹目のハチ公を作ろうよ。で、『恋人といる時の雪って特別な気分に浸れて私は 好きです』ってスマホで記念写真撮ろうよこなた。」 「物凄い現実逃避への仕方だね、かがみ。よほど疲れているんだね。 お風呂沸いてるから先に入ってサッパリした方がいいよ。」 「そうね………っえい!!」 「ちょっかがみ様!?何でヘッドロックをなさるのですか???」 「一人でじゃなくて、一緒に入ろうよこなた。」 「あ、はい。分かりました、かがみさん。あと出来ればヘッドロック解いて、少し離れて頂けます でしょうか。外の空気の匂いとかがみの香水の匂いがすごくします。それと耳元で話しかけられる のって結構恥ずかしいです。」 「え~いいじゃない、全然力入れてないし大丈夫よ。あの時はあんたに対して冗談じゃないって 気持ちが強かったけど、今はアンタがいない日常のほうが冗談じゃないって思っているから。」 「いいえ、あの時のは圧死しかけましたが、今は恥ずかし死にしてしまいます。あと今の発言も 結構恥ずいです。」 「え~、これ以上のことを日常的にしているじゃないの。今更何言っているの?」 そう言い切って、『にゃー』とか『みゃー』とか言っているこなたをヘッドロックしながら 風呂場へと引きづり込む。 まさか込める気持ちが違うヘッドロックをすることが私の人生の中であるなんて、 あの時の私には想像できなかったなぁと考えながら、週末どう過ごそうか楽しみな私だった。 …………… 「結婚した後ロリコンだと口にしてみなさい、離婚よ。」 「くだらない上に、意味わからないよ。」 「あっ、あと高校生はロリータに含めるか各々の判断に任せるわ。」 「もういいよ、かがみが好きなようにすればいいよ。」 コメントフォーム 名前 コメント GJ!!(≧∀≦)b -- 名無しさん (2023-11-29 09 20 20) ロリが好きなのではない 好きな人がロリだったのだ -- 名無しさん (2015-01-26 04 06 54) こなたもロリではないw GJ -- 名無しさん (2015-01-09 08 34 15) jkはロリではない こなたはロリだけど -- 名無しさん (2014-04-17 05 13 58) 10年経っても色褪せない、かがこなは最高。 -- kk (2014-03-19 23 35 05) 久しぶりにここに来てみたと思ったら萌え死んでいた。な、何を言ってるのか(ry ともあれGJ! -- 名無しさん (2014-03-15 00 16 36) 投票ボタン(web拍手の感覚でご利用ください)
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778 :柊かがみの憂鬱Ⅰ:2008/03/19(水) 19 00 18 ID nqbuQAd3柊かがみは憂鬱であった。 なぜなら、高校生になってからというもの、妹つかさと一緒に寝る回数が減ってしまったからである。 そんなある夏の日のこと。 「つかさ、こなたからゲーム借りてきたから一緒にやろう」 「いいけど、どんなゲームなの?」 「ホラーよ、ホラー。暑いし、ちょうどいいでしょ」 「えぇ~、お姉ちゃん、わたし怖いの苦手だよぉ~」 「大丈夫よ、本当に幽霊とかでるわけないでしょ」 「うぅ、じゃあ頑張ってみるよ。でも、夜怖くなったら、お姉ちゃんの部屋に来てもいい?」 「まぁ、誘ったのはわたしだし、どうしても怖かったら来てもいいわよ」 と言って、ゲームを始めた。 その日の夜。 かがみの部屋につかさがやってきた。 「うぅ、お姉ちゃん」 「つかさ、どうしたのよ」 「怖くて、一人じゃ眠れないよぉ~」 「まったく、つかさはほんとに怖がりなんだから…仕方ないわね、一緒に寝てあげるわよ」 「ありがとう、お姉ちゃん」 そう言って、つかさはかがみのベッドに潜り込んだ。 そして、安心したのだろうか、つかさはすぐに寝てしまった。 かがみは、それを確認するとつかさを抱きしめた… 779 :柊かがみの憂鬱Ⅱ:2008/03/19(水) 19 01 35 ID nqbuQAd3朝になって、目を覚ましたかがみは、こなたに電話した。 「もしもし、こなた。今日休みでしょ、だから映画でも見に行かない?」 お昼前になり、つかさが起きてきた。 「つかさ、今日こなたと一緒に映画見に行くわよ」 「うん、じゃあ用意しとくね」 映画館前でこなたと合流した。 「あっ、こなちゃんだ」 「おーす、こなた。ちゃんと時間通りに来たわね」 「いやぁ~、他ならぬかがみんからのお誘いだからね。ところで、どれ見るの?」 「お姉ちゃん、わたしこれがいいなぁ」 と、つかさが恋愛ものの映画を指さした。 「だ~め。つかさに恋愛ものはまだ早いわよ」 「おぉ、姉が妹を恋愛から遠ざけて…かがみん、ひょっとして妹離れできてないんじゃない?」 「ちょっ、そんなことあるわけないじゃない…。今日は、これを見るの!」 と言って、かがみはホラー映画を指さした。 「うぅ、怖そうだよぉ~」 「大丈夫よ、わたしがついてるでしょ」 「じゃあ、怖かったら手つないでもいい?」 「いっ、いいわよ。別に…」 「じゃあ、わたしも怖かったら手つないでいい?」 と、こなたがニヤニヤしながら言ってきた。 「あんたはダメよ」 「むぅ~」 こなたが膨れていたが、気にせず映画館に入って行った。 上映中、かがみとつかさはずっと手をつないでいた。 780 :柊かがみの憂鬱Ⅲ:2008/03/19(水) 19 02 39 ID nqbuQAd3その日の夜。 つかさの部屋… 「今日の映画怖かったよぉ~。お姉ちゃんの部屋行っていいかなぁ。でも、あんまりお姉ちゃんに迷惑かけちゃだめだよね」 1時間経過… 「うぅ、やっぱり眠れないよぉ~」 そのとき、つかさの部屋のドアがゆっくり開き、誰かが部屋に入ってきた。 それに気づいたつかさは、恐怖で震えた。しかし、その正体が分かると安心した。 「お姉ちゃん」 「なに震えてるのよ」 「怖くて…」 「だったら、わたしの部屋に来ればいいじゃない。なんで、来ないのよ」 「だって、お姉ちゃんに迷惑かけちゃうもん」 「ばかね、迷惑なわけないでしょ。…怯えてわたしの部屋に来るんじゃないかと思って、ずっと待ってたのよ。いくら待っても来ないから来ちゃったじゃない」 「ごっ、ごめんね。お姉ちゃん」 「もう、今日はつかさの部屋で寝るわ。いいでしょ?」 「いいけど…。お姉ちゃんひょっとして、わたしのために…」 「いいから寝るわよ」 と言って、かがみはつかさのベッドに潜り込んだ。 781 :柊かがみの憂鬱Ⅳ:2008/03/19(水) 19 03 33 ID nqbuQAd3ベッドに潜り込んだかがみが口を開いた。 「ごめんね…」 「なにが?」 「今日わたしのわがままで、つかさに怖いおもいさせちゃったでしょ…自分のことばかり考えて、妹に配慮できないなんて姉として失格よね…」 「そんなことないよ。お姉ちゃんは立派なお姉ちゃんなんだもん!」 「…つかさ」 「それに、わたしうれしかったよ。高校生になってから、お姉ちゃんと一緒に寝る回数が減っちゃって寂しかったけど、怖いの言い訳にしてお姉ちゃんの部屋で寝れたし、いまだってお姉ちゃんがわたしと一緒に寝てくれてるもん」 「つかさも寂しかったの?」 「えっ、お姉ちゃんも?」 「わたしね、高校生になってからお姉ちゃんに迷惑かけないように自分でなんでもしなきゃって思ったの。だっていつまでもお姉ちゃんに甘えて迷惑かけてたら、お姉ちゃんわたしのこと嫌いになっちゃうと思ったから…。でも、本当はもっと甘えたかった」 「わたしもね、ホントは一緒に寝たいと思ってたのよ。でも、高校生にもなって姉にベタベタされたら、妹的には嫌なんじゃないかなぁって思ったのよ(だから、つかさからわたしのところに来るようにいろいろと…)」 「ねぇ、お姉ちゃん。お願い、ぎゅってして…」 「しょうがないわね、つかさは…もう、頼まれなくてもぎゅってしてあげるわよ」 この日を境に、二人は以前のように一緒に寝るようになった。 こうして、柊かがみの憂鬱な日々は幕を閉じた。
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「はぁ~何でこんなことになっちゃったんだろ・・・ 」 「まあ三日間楽しもうよ~こんなことめったにできないよ?」 「一生やりたくなかったわ」 こなたとかがみの無人島生活0日目 ~始まり~ Aパートかがみ 今、私たちはある島に向かっている船の上にいる。 ある無人島に向かう船だ。 なぜこんなことになったかというと、 ある日、夏休みの始まる一週間前のこと。 「もうすぐ夏休みだよね~」 「そうね」 「だからさ~」 「ん?」 「二人でどっか行こうよ」 「ふーん。どこへ?」 「無人島」 「は?」 「だから無人島だよ」 「なんだそれは?またどっかのネタか?」 「ネタじゃないよ~本気だよ~」 「なんで無人島なのよ」 「だって大きな島に恋人と二人っきりだよ?」 「で?」 「かがみはつれないなぁ~」 確かに私たちは付き合っている。 俗に言う百合だが、それでも恋人として付き合っている。 「・・・ああ」 「やっと分かったかぁ~」 「まさか誰もいないのをいいことに、寝込みを襲うとか考えてないだろうな」 「別にそんなこと考えてないよ~」 怪しい感じが漂ってるんですが。 だからなんとか回避しようと、 「島はどうするのよ」 と皮肉のつもりで言ってやった。 すると、 「もう、みゆきさんに手配してもらったよ~」 「・・・え?」 「えぇ。もう手配済みですよ」 どこからともなくみゆきが出てきた。 というか、どうやって無人島を手配したんだ? やはり金持ちはやることのレベルが違う・・・ 「やる気になったんだねかがみん♪」 「ちょw勝手に決めるなww」 「びっくりしすぎて『ww』が入ってますよ」 「じゃあ来週の終了式終わったあとすぐに出発でおk?」 「おk?じゃ無いわよ」 「だって行きたいんでしょ?かがみん」 「確かに少し興味が・・・って違う!」 「行きたいんじゃん♪」 「うぅ・・・」 そんなこんなで終了式が終わり、 通知表が帰ってきて・・・ HRが終わって、 こなたがやってきて、 「家に帰ったらすぐに駅まで集合でよろしく~」 結局乗せられてしまったのだ。 ・・・というわけで 現在無人島行きの船(これもみゆきが発注した)の上。 最初の会話の後 「まあ一生に一度ぐらいあってもいいじゃん♪」 「だから一生やりたくなかったと何度言えば・・・」 「もぅ~かがみんは素直じゃないな~」 「素直じゃないとはどういうことだ」 「本当は二人っきりでうれしいんでしょ?」 「べ・・・別に」 「流石ツンデレのかがみ(お手本的な意味で)」 「うぅ・・・」 「あ、皆さん。島が見えましたよ」 「割と大きい島なんだね~」 「あそこで二人っきりだよかがみん♪」 「だからやめろって」 「後どれくらいで着くの?みゆきさん」 「後15分もあれば着きますね」 「あそこで二人k「だからやめろって」」 「荷物とかはきちんと持って来てますよね?」 「もちろんだよ~」 「食べ物はおやつ(300円分)以外禁止で、ほかは基本的に自由ですが、 できるだけ荷物は少ないほうが良かったですよ?こなたさん」 「いやぁ一日一回ゲームとかしないと眠れなくてね~」 「まったく・・・」 「とかいっておきながらかがみんもおやつたくさん持ってきてるじゃん」 「こらっ!勝手にあさるな!」 「ちゃんと300円分なんですか?」 「きちんと300円分しかないわよ」 「300円分ってさまるで小学校の遠足の時みたいだね」 「まあ少なくないと無人島で過ごす意味ないからね~」 「食べ物関係はね・・・」 「まあ荷物確認は着いてからでいいでしょ」 「もうすぐ着きますね」 「じゃあ三日間張り切って行こう!」 「はいはい・・・」 こなたとかがみの無人島生活0日目 ~始まり~ Bパートこなた コメントフォーム 名前 コメント (*´∀`)b -- 名無しさん (2023-05-06 20 20 18) 続編、楽しみに待ってま~す。 -- kk (2008-08-06 00 44 03)
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こなたは電車の中で何をするでもなくゆらゆらと揺られていた。 時刻は午後3時前。 今日は午後の授業が1コマしかないので、大学から早く解放される。 いつもならこんな日は図書館で勉強をしてから帰るのだが、 今日は頭がぼーっとして講義にもほとんど集中できなかった。 ノートも半分以上取れていないというあり様で、 今日のところは勉強はあきらめておとなしく引き上げることにした。 電車を乗り換えて座りなれた座席に着く。 ふぅ、と息を吐いてこなたはまとまらない思考でぼんやり窓の外を見た。 眩しい光が外の景色をてらてらと輝かせている。 そういえば―――もう7月なんだな・・・・・・ こなたはそう思った。 2年生になってからこなたは悩み続けていた。 学年が上がって専門科目を履修するようになったことが原因のひとつだ。 講義形式が少し変わって自分が法律にかかわろうとしていることを何となく実感するようになった。 そして自分の進んでいる道と到達目標がつながったような気がした。 と同時にその先はブツンと切れて何もないことにも気づいた。 自分はこのまま弁護士を目指していていいのだろうか。 弁護士になっていったい何をするのだろうか。 そもそも弁護士になんてなれるのだろうか。 仮にあきらめたところで自分に別の道などあるのだろうか。 わからなかった。 ――やはり自分は、間違っていたのだろうか。 こなたは自分が法学部進学を決めたときのことを思い出していた。 ある程度予想してたことだったけど、私の決めた進路に賛成する人は誰もいなかった。 「かがみちゃんのためかい?」 お父さんは少し悲しそうな目をしてそう言った。 「・・・・・・そういうわけじゃないんだけど・・・・・・」 私は曖昧に答える。 「それならいいんだが・・・・・・ もしかがみちゃんのためだって言うなら、 かがみちゃんはきっとそんなこと望んでないからな?」 「・・・・・・・・・・・・わかってる」 そんなことは言われなくてもわかっていた。 私が弁護士になることなんてかがみが望むはずもない。 「かがみちゃんはたぶんお前の幸せを願ってるんじゃないか?」 「・・・・・・・・・・・・うん」 それもきっと正しい。 みんなにも言われたことだ。黒井先生にも。みゆきさんにも。 かがみはみんなが幸せならそれで満足だろう。 そこに自分がいなくても笑って私たちを見ていてくれるだろう。 でも・・・・・・みんなは本当にそれでいいの? 優しくてしっかり者で陰でたくさん努力してたかがみ。 弁護士になりたいって言って勉強も頑張ってた。 そんなかがみをいなかったことにしてみんなは幸せになれる? かがみの夢とか努力とか、生きた証はどこに行っちゃうんだろう。 かがみの夢を叶えてあげたかった。かがみのことを忘れてしまいたくなかった。 たとえかがみがそれを望んでいなくても。 ――かがみ、かがみ、大好きなかがみ・・・・・・ かがみは何がしたかったの? どうすればかがみは喜んでくれる? 私、これからどうすればいいの? わからない・・・・・・教えてよかがみ・・・・・・ どうして死んじゃったの? 私・・・・・・寂しいよ すごくすごく寂しいよ・・・・・・ こなたは電車の座席に座ったままいつの間にか眠ってしまっていた。 発射ベルが鳴っている。 こなたはハッと目を覚まし、急いでホームに降りる。 と同時に後悔した。 そこは幾度も来たことのある駅だった。懐かしい街並みが広がる。 駅を出ればかがみの家がもう近い。 どうしてこんなところに来てしまったのだろう。 1時間も居眠りをしてしまうなんて迂闊だった。 ――早く・・・早く戻ろう 頭ではそう思うのに足が動かない。改札のほうが気になって仕方ない。 ――こんなところ、来てもしょうがないのに・・・・・・ かがみの家にはもうずっと行っていない。 今の自分を見られたらかがみに叱られるような気がして・・・・・・ 何となく後ろめたくて、かがみのことを考えないようにさえしていた。 気分が落ち着かない。ここにいるとどうしても思い出してしまう。 ホームでおどおどしていると突然声をかけられた。 「あれぇ?ちびっこじゃんっ♪」 声のほうを振り向くと日下部みさおが立っていた。 「みさきち・・・・・・ひさしぶり、こんなとこでどうしたの?」 「ん・・・・・・まぁ、墓参りのついでに神社にも寄ろうと思ってさ」 誕生日も近いし、と付け加え頬をぽりぽりと掻く。 家族と鉢合わせするのが気まずいのでいつも数日ずらして墓参りに来ているそうだ。 だらしないわりに義理堅いのは相変わらずのようだった。 懐かしくなってみさおを見ていると、みさおは何か戸惑っている風だった。 が、意を決したように口をつぐみ、また開く。 「なぁ・・・・・・お前は、柊の遺志をちゃんと継いでるか?」 「え・・・・・・?」 質問の意味がよくわかならなかった。かがみの遺志? かがみが何か言い残したのだろうか? わからない。言いよどみながら答える。 「よくわかんないけど・・・・・・そういうことになるのかな・・・・・・? かがみの夢だった弁護士を目指そうと思ってるんだけど・・・・・・」 「はぁ!?・・・・・・何それ?ソレがお前のやりたいことなのかぁ?」 少し荒くなった語調にビクンと身体を震わせる。 「そんなの・・・・・・わかんないよ・・・・・・。・・・・・・・・・わかんない・・・・・・」 本当にわからなかった。 かがみはいったい何がしたかったのか。 かがみのために自分に何ができるのか。 そして自分は何をすればいいのか、何がしたいのか。 俯いてしまったこなたを見て、みさおはしばらく何か考えていたが、 よし、という風に頷いて声をかけた。 「ったく、しょうがねぇなぁ。 ちびっこ、お前今日暇だよな?ちょっとあたしに付いて来い」 そう言ってこなたの腕を引っ張る。 「え?何?どこ行くの?」 「筑羽」 「ぅええ!?ちょちょちょっとみさきち?そんな遠くにぃ?」 「いいから来いって!」 みさおは有無を言わせずこなたを引っ張っていった。 電車の中でみさおはほとんどしゃべらなかった。 遠くを見て難しい顔で何かを考えているようだった。 1時間かけて来た道を戻り、数年前にできた新しい路線に乗り換える。 窓の外を田んぼと住宅街と大型スーパーが混ぜこぜになった風景が流れる。 都会とはあまり縁がなかったこの土地もだんだんと変わっていくだろう。 40分かけて終着駅に着くと少し歩かされた。 どこへ行くのかは相変わらず教えてくれない。 途中、それまで無口だったみさおに話しかけられた。 「なぁ・・・・・・?」 「・・・・・・何?」 「柊がなんで弁護士になりたかったかわかるか?」 「え・・・・・・。それは・・・・・・う~ん、かっこいいから?」 「はああ・・・・・・」と、深いため息を吐かれる。 それに少しムッとしたが、答えがわからないから何も言えない。 そういえばかがみはなんで弁護士になりたかったんだろう? 今までよく考えたことがなかった。 気になる。答えが知りたかった。 無言で相手が答えてくれるのを待つ。 「・・・・・・あいつはさ」 「うん・・・・・・」 「優しいやつだっただろ・・・・・・?」 「・・・・・・・・・。・・・うん」 「あたしらが馬鹿やっても文句言いながらちゃんと面倒見てくれただろ?」 「・・・うん」 「はしゃいでるあたしたちの後ろで笑っててくれただろ?」 「・・・うん」 「そういう・・・・・・やつなんだよ」 「・・・うん」 「あいつは・・・・・・自分よりも他人に笑ってて欲しいんだ。 寂しがりやでさ、まわりが幸せじゃないと幸せになれないんだ。 だから・・・・・・だから困ってる人も放っておけなくてさ、 困ってる人を助けられる人、みんなを幸せにできる人に なりたかったんだよ・・・・・・・・・柊は」 「・・・・・・・・・・・・」 何も言えなかった。 知っていたのに。あんなに側にいてくれたのに。 一緒に笑ってくれていたのに。 どうして忘れてしまっていたのだろう。 胸が痛かった。 かがみに申し訳なかった。 かがみに・・・・・・会いたかった。 「お・・・・・・ここだ、着いたぞ」 連れてこられたのは遊具もない小さな公園だった。 大小さまざまな木が濃い緑の葉を茂らせていて、公園全体に木陰をつくっていた。 日差しはだいぶ弱くなっていたが日なたにいるとまだ暑い。 木陰に入るとそれだけで涼しさを感じられた。ときどき吹く風が心地よい。 みさおはトイレの近くの木製ベンチの側で手招きをしている。 そちらに近づいていくと、「ほら、ここ」とベンチの裏を指差された。 裏側に回ってみるとそこにはびっしりと落書きがされていた。 「この公園にはジンクスがあってさ」 みさおがぼそぼそ話し始めたので、みさおのほうを振り向く。 「ベンチの後ろに願い事を書くとそれが叶うってゆう なんか単純すぎて胡散くさいやつなんだけど・・・・・・ 3年の夏に柊と一緒にこっちの大学見学しに来たときここにも来てさ」 「・・・・・・懐かしいな・・・・・・・・・・・・」 そう言ってみさおは切なげにベンチを見つめているので、 視線を落書きに戻すと、○○大合格!とか△△君と恋人になりたいとか 確かに願い事のようなことがたくさん書かれている。 よくこれだけ書いたものだというくらいびっしり書かれていて、 すきまはほとんど残っていない。 願い事を眺めながら、何となく視線を端のほうに移す。 「あ―――」 端のほうに控えめに書かれたひとつの願い事に目が留まる。 そして、思考も止まった。 ただただ、その願い事に見入る。 「見つけたか?なぁんか、あいつらしいよなぁ・・・・・・ 言ってたぜ?・・・・・・お前とは腐れ縁なんだって・・・ だから、お前とはずっと対等でいたいんだって・・・ お前にはしっかり幸せになってもらわないとこっちが困るって・・・ そうしないと・・・・・・私も幸せになるになれないじゃないって・・・・・・ だから・・・・・・お前は・・・――――」 一筋、頬を涙が流れた。 みさおの声は途中から聞こえなくなっていた。 想いが、溢れてくる。 大きな、大きな想いだった。 心も身体も五感もすべて満たし、それでも足りずに涙となって溢れてくる。 涙が止まらない。想いが止まらない。 「・・・うっ・・・・・・ひっく、うぇ・・・・・・うぅぅ・・・・・・」 ついには嗚咽が漏れ、その場にへたり込んでしまう。 「うぁぁ・・・・・・かがみっ、かがみぃ・・・・・・・・・」 何も見えない。何も聞こえない。 自分の中から湧き続ける温かさに感覚も感情も全部ふさがれて身動きもとれない。 できるのはただ愛しいその人の名を呼ぶことだけだった。 「・・・ひっ・・・かがみ・・・・・・かがみ、かがみぃ・・ぃ・・・・・・」 これは・・・・・・かがみの想いだった。 ずっと前からかがみから受け続けてきた想い。 かがみがいなくなってからもこなたの中でずっと生き続けてきた想い。 どうして気づかなかったのだろう。気づけなかったのだろう。 こんなにも強く優しくかがみに想われていたことを。 その想いを自分はしっかりと受け止めていたことを。 そこには懐かしい筆跡でこう書かれていた。 ”こなたが自分のやりたいことを見つけて しっかり自立できるようになりますように 柊かがみ” かがみの愛をはっきりと感じることができた。 落書きからではない。ましてや思い出や天国からでもない。 他でもない自分自身の中に。・・・・・・そこにかがみはいた。 ピピピピピ・・・・・・ いつもより少し早い目覚まし時計の音で目が覚める。 今日から新生活のスタートだ。 ガバと起きて机の上の写真立てを見る。 写真の中では大好きなかがみが笑っている。 ―――・・・・・・ お早う、かがみ。今日から後期の授業が始まるよ。 ゴメンね、かがみ。私、長い間フヌケちゃってたみたい。 でもネ、私、ずいぶん悩んだけど法律の勉強を続けることにしたよ。 私、思ったんだ。 かがみからの愛をもらいっぱなしじゃなんかもったいないなって。 だからかがみからもらった愛をみんなにも分けてあげたい、 それでみんなに幸せになってもらいたいって。 授業を受けてて世の中には困ってる人がたくさんいるって知ってね、 その人たちのために何ができるのかもっと勉強したいと思う。 これはね、かがみが教えてくれた道ダヨ。ありがとう、かがみ。 かがみ、私を愛してくれてありがとう。 かがみが愛してくれたから、私とても幸せだよ。 この幸せをかがみに返してあげられないのはすごく残念だけど、 私はこの幸せを、この愛をたくさんの人に分けてあげるんだ。 かがみ、かがみはもういないのかもしれないけど、 かがみの愛は私がしっかり持ってるからネ。 大好きだよ、かがみ! *おわり* コメントフォーム 名前 コメント GJ!泣 -- 名無しさん (2022-12-15 02 53 36) 感動しました…GJ -- 名無しさん (2021-03-15 22 47 17) ありがとう -- あ (2014-03-12 19 55 55) こんなナイスなエンドがあっていいのだろうか。(泣) -- ぷにゃねこ (2013-01-27 18 31 05) 泣けました。「救われてない」と仰った方がいましたが、そんなことありません。こなたはかがみの想いに救われ、立ち直りました。それを見てかがみも救われたと思いますよ? -- 名無しさん (2012-12-24 20 17 32) どうしようもない程 切なくて悲しい話だな。 -- 名無しさん (2012-06-09 22 27 45) 久しぶりに読んでも色褪せてない。 やっぱり良い作品だなーと再確認しました☆ -- ♪ (2012-02-23 01 52 32) きっと、こなたを鷲宮駅に連れてきたのはかがみだね…… それに気付いて、もう一度泣きました。 作者様GJです! -- ♪ (2010-08-17 12 59 49) 超泣けたっス -- 名無しさん (2010-08-11 19 14 37) 一年以上前、このSSを読んでこんな作品を作りたいと思った。 別のらきすた系のすれでいくつか作品を投下できるようになりましたが 今でもこの作品が目標となっています。 自分の何かを変えたのは確かです。いい作品をありがとう。 -- 一年前の感動 (2010-08-10 22 19 07) 死と向かい合い、乗り越える過程がリアルで素晴らしいです。 こなたが泣くシーンでの感情移入は半端じゃなかったw この後、成長したこなたがどんな人生を過ごすのか? 岐路の度にかがみに問い続けるのか? かがみの願いを叶え、自立したこなたになるのか? 是非、続編を読んでみたいです。 作者様GJでした☆ -- ♪ (2010-08-10 12 04 07) 自分も少し前向きになれた気がします。救済ありってそういうことか… -- 野菜人 (2010-08-06 22 20 03) 感動した。 かがみの優しさが堪らない。 こなた、つらいだろうけど頑張ってね! -- 名無しさん (2010-04-22 12 57 46) ただ涙を流した…。でも…。 救われてないですけど…。 誰も死んでほしくなかった…。 SF要素を含んでもいいから、かがみんを生き返らせて欲しかった…。 続編期待。 -- ミッキー (2010-02-14 20 52 08) 弁護士志望で落書き……泣ける -- 名無しさん (2009-12-18 18 43 30) 恋愛を超えた、かがみからこなたへの、人間愛を感じた。 こういういい話があるから、ssめぐりはやめられないぜ! -- 名無しさん (2009-12-05 23 01 42) かがみの、どこまでも友達思いな言葉に盛大に泣いた・・・。 -- 名無しさん (2009-11-28 03 56 24) 涙が止まらない・・・・・ -- 鏡ちゃん (2009-11-02 19 36 25) 泣ける -- 名無しさん (2009-06-15 17 37 43) かがみの書いた内容が告白とかそんなんじゃないのに凄い泣けるわ -- 名無しさん (2009-06-14 23 27 27) かがみの本当の思い、泣けますね・・・。 でも、最後にはこなたがちゃんとかがみの本当の願いを叶えてあげられて、 かがみのためにも、そしてもちろん、こなたのためにもよかったです・・・。 -- 名無しさん (2008-12-18 11 59 09) そんなに涙もろいほうでもないのに、通勤電車の中で読んで涙がボロボロ出てきましたよ。 -- 名無しさん (2008-05-20 20 58 09)
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「かがみおかーさんっ!!」 紫色の髪を後ろで二つにまとめた少女が、かがみの左腕にしがみついた。 「もう…かなたは甘えん坊ね」 かがみは微笑みながらその子の頭を撫でる。 「かがみぃ~っ!!」 すると今度は、背はちっちゃいが少女ではない、かなたと瓜二つの顔の女性が正面から抱きついてきた。 「あ…あんたまで抱きついてくるなっ!!」 「いいじゃ~ん、私はかがみの嫁なんだからさ~」 「こなたお母さんも甘えんぼだね」 「だって、かがみが可愛いんだもん♪」 かがみの前に、同じ顔が二つ並ぶ。 「全く…」 「ほらぁ~、かなみもおいで~!」 「わ…私は別にいいわよ…!」 青い髪を長く伸ばしたツリ目の少女が答えた。彼女は、長女かなたの妹である。 「ふーむ、かなみはかがみと同じツンデレになっちゃったんだね」 「だ、誰がツンデレだっ!!」 納得するように言うこなたをかがみがツッこむ。 かなみは、その様子をちらちらと横目で見ている。 かがみはその子の方を向いて呼び掛けた。 「かなみ」 優しく、呼び掛けた。 「おいで」 かなみは、頬を赤く染めながら、かがみの右側に座った。 かがみがその子の頭を引き寄せると、かなみの方から寄り添ってきた。 「ん~、やっぱ家族みんなで一緒にいるのがいいネ」 こなたが、隣のかなたの頭を撫でると、かなたは気持ち良さそうな顔(=ω=.)をしていた。 あめ玉へ続く コメントフォーム 名前 コメント (*´꒳`*)b -- 名無しさん (2023-05-25 13 25 48)
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by発教育学部(コネチカット州) 第1話「プロローグ」 高校を卒業してもう3年。大学に進学したけど、馴染めなくて友達が出来ずに一人ぼっち。 だんだん大学にも行かなくなり、あまり外にも出なくなった。 毎日起きたらネットにテレビ漬け。すぐに1日が終わる。 そんな私にも、高校時代から付き合っている1つ年下の彼氏がいる。だけど、忙しいそうでなかなか会えなかった。 4月も終りに近いある日、彼氏から電話がかかってきた。 かがみ「もしもし?××君?」 彼氏「もしもし?久しぶり!元気だった?」 かがみ「ま、まぁまぁ元気よ…。」 もう何回目だろうか?また嘘をついてしまった。本当はすごく寂しいのに…。 彼氏「そっか。それは良かった。ところで、今度の日曜にかがみんの家に行ってもいいかな?出来れば夕方がいいんだけど…」 かがみ「良いわよ。夕方に来るならご飯作って待ってるね。」 彼氏「それは楽しみだなぁ。じゃあ日曜にね。…あ、それと、もしかしたら行けなくなるかも知れないから その時は電話するよ。じゃあねー。」…プツッ、ツー、ツー、ツー 久しぶりに××君が来る。しばらく誰とも会ってなかったから、すごくワクワクした。 第2話「大事な話」 5月最初の日曜日。今日は××君が遊びに来る。部屋を片付けて、久しぶりにたくさん買い物してきた。 ××君に料理を教わっていたので、ある程度の物なら作れるようになった。 ××君は7~8人前はあろうかという量をペロっとたいらげるから作り甲斐がある。大量の料理を作っていたらあっという間に夕方になった。 時計は18時5分を指している。その時『ピンポーン』と呼び鈴が鳴った。 かがみ「はーい」 彼氏「久しぶり。ちょっと遅くなっちゃったよ。」 かがみ「大丈夫。いろいろやってたらあっという間に日が暮れちゃった。」 かがみ「さぁ上がって!たくさん作ったわよ!今日は結構上手く出来たから自信作ね!」 彼氏「わぁ!こんなにたくさん!美味しそうだなぁ。早速食べていい?」 かがみ「どうぞ召し上がれ!」 彼氏「もぐもぐ…うん!おいし~い!かがみんに教えた甲斐があったよ!」 かがみ「良かった!さぁもっと食べて!」 こうして××君は全部食べてしまった。 彼氏「ふぅー。美味しかったー!ごちそうさま!」 かがみ「良かった。全部食べてくれるから作り甲斐があるわ!」 彼氏「また食べたいなぁ。今度は何時になるか判らないけど…」 食べ終わって二人で食休みしていたら、××君から話を切り出してきた。 彼氏「今日かがみんの家にきたのは大事な話があるからなんだけど…」 かがみ「大事な話?一体なに?」 彼氏「実は…アメリカに留学することにしたんだ。」 なんと××君はアメリカに留学するのだという。もしかしたら、本当に一人ぼっちなるかも知れないという不安がよぎった。 かがみ「えっ?」 彼氏「それで…、かがみんにも一緒に来て欲しいんだ。ダメかな?」 かがみ「きゅ、急に言われても困るわ…。」 彼氏「あ、いや…、今すぐに行くわけじゃないから…。ゆっくり考えてよ。」 かがみ「そう…じゃあ少し考えさせて…。」 彼氏「解った。アメリカに行くのは7月だからゆっくり考えてね。」 かがみ「あの…、どれ位アメリカに居るの?」 彼氏「留学して向こうの大学出た後も、日本にはしばらく帰って来るつもりは無いんだ。」 かがみ「じゃあ…もし一緒に行かなかったら、もう会えないの…?」 彼氏「そう…だね…。もう会えないと思う。」 どうしたらいいんだろう…。今までたくさん嘘をついて来たのに…。こんなに私のことを考えてくれてたなんて…。 このまま一緒に付いていけば、楽しい日々を過ごせるのは解っていた。 だけど、何かを忘れている気がして、二つ返事は出来なかった。 第3話「大切な人」 それから1週間。ずっと考えてた。一体なんだろう?この『何かが足りない感じ』は。 すると電話がかかってきた。見覚えのない番号だ…。一体誰だろう? かがみ「もしもし、どちら様ですか?」 ???「…もしもし?かがみん?」 かがみ「も、もしかして、こなた?」 こなた「そだよ。久しぶりだね。」 一昨年から電話が繋がらなくて、逢いたくても逢えなかった、その人は電話の向こう側にいる。そう思ったら、思わず涙が出てきた。 かがみ「ちょ、ちょっと…。ぐすっ…今まで…何してたのよ…心配してたんだから…」 こなた「心配させてごめんね。いろいろあってなかなか電話できなかったんだ。」 かがみ「一体何があったのよ…。」 こなた「いやぁ、電話を買い換えて電話帳を移そうしたらデータが飛んじゃってねぇ。 必死で番号を思いだそうとしたんだけど、番号を間違って覚えてたみたいで。いまさっき思いだせたんだ。」 かがみ「ちょ、まぁ、あんたらしいわね…。」 こなた「それはそうと、元気してた?」 かがみ「うん。あんたの声が聞けて元気が出たわ!」 くだらない話ばかりだけど、こなたとの電話は楽しかった。なんだか心が満たされる。この一時は寂しさを忘れていられた。 こなた「これからはいつでも話せるからね。遠慮せずに電話してね。かがみんが困った時は力になるから。」 かがみ「ありがとう。こなたがそう言ってくれて嬉しいよ。」 こなた「じゃあ、またね!」 プツッ、ツー、ツー、ツー 電話は切れた。でも、それと同時に疑問は確信に変わった。 『私はこなたの事が好き…。』 第4話「かがみの選択」 こなたとの電話から3週間。5月も終わりが近いある日、××君から電話がかかってきた。 彼氏「もしもし?かがみん?」 かがみ「あ、××君…久しぶりね…」 彼氏「どう?決まった?」 かがみ「うん…決めたわ…。」 彼氏「そっか。電話じゃなんだから、今からかがみんの家に行くよ。」 かがみ「そう…じゃあ待ってるわね…。」 彼氏「何だか元気ないみたいだけど大丈夫?」 かがみ「だ、大丈夫よ!待ってるわね。」 彼氏「じゃあ、後でね。」 プツッ、ツー、ツー、ツー 今から××君が来る。でも、もうワクワクしなかった。何故なら、私の心には××君とは違う人が居るから…。 夕方になり、『ピンポーン』と呼び鈴が鳴った。 かがみ「どうぞ…。上がって…。」 彼氏「やぁ。久しぶりだね。すごく忙しくなっちゃってなかなか電話出来なかったんだ、ごめん。」 かがみ「別に…気にして無いから大丈夫よ…。」 また嘘を付いてしまった。本当はもっと早く電話して欲しかった。もっと早く××君と電話していればこんな考えにはならなかったと思う。 夕方になり『ピンポーン』と呼び鈴が鳴った。 かがみ「どうぞ…。上がって…。」 彼氏「やぁ。久しぶりだね。すごく忙しくなっちゃってなかなか電話出来なかったんだ、ごめん。」 かがみ「別に…気にして無いから大丈夫よ…。」 また嘘を付いてしまった。本当はもっと早く電話して欲しかった。もっと早く××君と電話していればこんな考えにはならなかったと思う。 彼氏「この間のお返しと言ってはなんだけど、今日は自分がご飯作るよ。」 かがみ「あ、ありがとう。何か手伝おうか?」 彼氏「すぐ出来るから大丈夫だよ。座って待ってて。」 かがみ「そ、そう…。」 私は、座って待ちながらもう一度考える。でも、答えは決まっていたから無駄だった。 彼氏「さぁ出来たよ。」 かがみ「じゃあ食べよっか。」 彼氏とかがみ「いただきます」 やっぱり××君の料理は美味しい。いくら頑張ってもここまで追いつけないと思う。つかさが作った料理より美味しい。 食休みしていたら、××君が訊いてきた。 彼氏「ところで本題だけど、一緒に行く?」 かがみ「あの…言いにくいんだけど…、ごめんなさい。一緒には行かないわ…。」 彼氏「そっか…。やっぱり大学が忙しいから?」 かがみ「あの…その事なんだけど、実は…。」 私は正直に話す事にした。もう嫌われたっていい。むしろ嫌って欲しい。 彼氏「何?話せる事なら話してよ。」 かがみ「実はね、もう2年以上大学に行ってないの…。だから忙しいって言ったのは嘘なの…。ごめんなさい…。」 彼氏「なんだ、そんなことか。だったら大学辞めて一緒に行こうよ。ずっと一緒に居たいんだ。」 かがみ「でも…、私にはもっと大切な事がある気がするの。だから…一緒には行かないわ…。」 嘘をついていた事を咎めないばかりか、プロポーズとも取れる誘いをしてくれているのに私は断った。本当に私は最低だ。 彼氏「そっか……。どうしてもって言うんなら仕方ないね…。今まで楽しかったよ。 あと少ししか一緒に居られないけど、これからもよろしくね。」 かがみ「う、うん…。」 こんなに私の事を思ってくれているのに、冷ややかな返事しか出来なかった。そんな自分が嫌になる。 彼氏「おっと、もうこんな時間か。それじゃあまたね。電話するよ。」 かがみ「じゃあね…。」 ××君は帰っていった。今度なんて多分もう無い。気付いたら涙が出ていた。そして、こうつぶやいていた。 『もう私にはこなたしか居ない…。』 第5話「別れ」 もう7月も終り。結局電話は来なかった。何回も『やっぱり一緒に行こうかな…』と思った。だけど…。 30日の土曜日。『ピンポーン』と呼び鈴が鳴った。また勧誘かな…? かがみ「はーい…」 彼氏「やぁ。久しぶりだね。全然電話出来なくてごめんね。寝る暇も無い程忙しかったんだ。」 かがみ「そうだったの…。電話しても出てくれないから、もう日本には居ないのかと思ったわよ…。」 彼氏「本当にごめんね。それで今日、日本を発つからお別れに来たよ…。」 かがみ「えっ…?、今日行っちゃうの…?。」 彼氏「最後に一目逢えて良かったよ。それじゃ…、もう…行くね…。」 かがみ「ま、待って!」 彼氏「な、なんだい?」 かがみ「あ、あの…、本当に行っちゃうの…?」 彼氏「うん。昼過ぎの便だから、もう時間が無いんだ。 かがみんを幸せに出来なかった無力な自分を許してくれ…。それじゃあね…。」 かがみ「………。」 『一緒に行く』って言えなかった。××君を乗せたタクシーは足早に家の前から去って行った。 部屋に戻り、しばらく呆然としていた。 夕方になった頃、私は泣いていた。 『もう…一緒に居てくれる人は…居ないの…?』 第6話「告白」 ××君が日本を発ってから1週間。私は部屋で毎日泣いていた。すると電話が鳴った。…こなたからだ! かがみ「…もしもし?」 こなた「あ、もしもし?かがみん?」 かがみ「そう…だけど…。久しぶりね。」 こなた「なかなか電話出来なくてごめんね~(≡ω≡)。今からかがみんの家に行くよ~。」 かがみ「えっ、今から来るの?」 こなた「久しぶりにかがみんの顔が見たいし…ダメかな?」 かがみ「い、いいわよ。じゃあ待ってるわ。」 こなた「じゃあ後でね~。」 プツッ、ツー、ツー、ツー もうこなたとは2年以上会ってない。それに、どうしても伝えたい事がある…。 時計は19時を少し過ぎている。すかさず『ピンポーン』と呼び鈴が鳴った。 かがみ「はーい、どうぞ」 こなた「来たよ~かがみん!直接会うのは2年ぶりだね。」 かがみ「こ…、こなた!」 その顔、その小さな体を目の当たりにして、思わずこなたを抱きしめた。 こなた「ちょ、いきなりどうしたの?」 かがみ「私の話、聞いて…くれる…?」 こなた「いいよ。話したい事があるなら話してよ。」 私は、2年前からの出来事を全てこなたに話した。そして… かがみ「それで…、こなたに伝えたい事があるの…。」 こなた「なになに?」 かがみ「私は…、こなたの事が…好き…。」 こなた「私も好きだよ、かがみん。」 かがみ「違う…。そうじゃないの…。」 こなた「えっ…?」 かがみ「私が××君に付いて行かなかったのは、こなたと一緒に居たいからなの…。」 こなた「私のために…日本に残ったの?」 かがみ「そうよ…。もう一度言うわ。私は、こなたの事が…好き…!だから…ずっと一緒に居て…。」 私はそう言うと、こなたをベッドに押し倒した。 こなた「ちょ、何するの、かがみん!」 かがみ「もう…我慢出来ないよ…。」 正直言って、私は欲求不満だった。それが今、爆発している。 こなた「ちょ、ちょっと待ってよ…。」 その言葉で我に返った。お互いに目を合わせる事が出来ない。 それから小1時間が経った。先に言葉を発したのは、こなただった。 こなた「1回…。1回だけなら…良いよ…。」 かがみ「本当に…いいの?」 こなた「それでかがみんの気が済むならいいよ…。でも、1回だけだよ…。 でないと、かがみんが駄目になっちゃうから…。」 かがみ「こなた…。」 その夜は、二人にとって熱くて甘い、そして長い夜になった。 次の日、私はこなたに起こされた。 こなた「おはよう、かがみん。」 かがみ「おはよう…。こなた。」 こなた「さてと、私はそろそろ帰るね。」 かがみ「もう…帰っちゃうの?」 こなた「ごめん。今日は午後からバイトなんだ。だからもう帰らなきゃ。」 かがみ「そっか…。なら仕方ないわね…。」 こなた「まぁ、そんなに落ち込まないでよ。また来るからさ。」 かがみ「そうよね。何時でも会えるもんね。たまには遊びに来なさいよ。」 こなた「うん。それじゃ、かがみんも頑張ってね。またね。」 そしてこなたは帰っていった。その後、言いようの無い孤独感と虚無感に襲われて、私はまた泣いていた。 第7話「受け止めがたい現実」 こなたが帰った後、私は夕方まで泣いていた。すると電話が鳴った。公衆電話からだ。一体誰だろう? かがみ「…もしもし?」 つかさ「お姉ちゃん…!…こなちゃんが!こなちゃんが!!」 かがみ「ちょっと、こなたがどうしたのよ?落ち着いて話しなさいよ!」 つかさ「あ、あの…、ゆきちゃんに代わるね…。」 つかさが凄く焦っている。こなたに何があったんだろう? みゆき「お電話変わりました、みゆきです。」 かがみ「一体こなたに何があったの?」 みゆき「あの、大変申し上げ辛いのですが…、泉さんが…」 かがみ「こなたが?」 みゆき「泉さんが…お亡くなりに…なりました………。」 かがみ「えっ……………。」 私は思わず、ケータイを手から離してしまった。 みゆき「もしもし?かがみさん?」 かがみ「あぁ…ごめんなさい、今何処に居るの?」 みゆき「今は都内の病院です。それでは病院の場所をお教えしますね…。」 私は、みゆきから訊いた病院にすぐに向かった。そこには、信じられない光景があった…。 そうじろう「こなた、こなたぁ!起きてくれよ!こなたぁ!」 ゆたか「お姉ちゃん…、お願いだから目を覚まして…。ぐすっ…」 『えっ……』 『嘘…、こんなの嘘よね…、冗談でしょ?』 そう思いながら、眠っているかの様に綺麗なこなたの顔に触れる。 しかしその瞬間、嫌でも『現実』を思い知らされた…。 彼女の体は、もう…、冷たかった…。 かがみ「どうして…?、なんで…?さっきまで一緒に居たじゃない…。 …また私の家に来るって………言ったじゃない……………。」 最終話「エピローグ」 あの時から5年が経った。それから憑り付かれる様に勉強し、今は弁護士事務所で働いている。まだ見習いだけど。 私は毎年、正月と春と秋の彼岸に、ある場所に欠かさず通っている。 今日は秋分の日。今日も私はここに居る。 かがみ「こなた。今日も来たよ。」 しかし、話し掛けても返事は返って来ない。でも、それでも構わない。 あの日、こなたは一旦自分の家に帰り、改めてバイトに出掛けたそうだ。 しかし、私がもっと一緒に居たいって言って引き留めていれば、こんな事にはならなかったかもしれない。 …って駄目ね。こんな事考えてもしょうがないか。 そして、こなたがバイトに行く途中に悲劇は起こった。 横断歩道を渡っていたこなたは、信号無視したトレーラーにはねられた。即死だった。 それから私は、時々自問自答する。 『やっぱり××君に付いて行けば良かったのかな…』 でも、その答えはもう出ない…。 Fin